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March 2012

2012.03.16

原発の事

原発問題の判断をつけ難くさせていることに、まるで震災があったから放射性物質ができて、それが世界に排出されたかのような印象が作られていることがあると思う。

微量の被ばくに対する人体への影響の判断は様々だけど、強く被爆すると放射線の遺伝子破壊等で人がその姿を保てなくて崩れていったり、木々が広範囲に赤く枯死したり、遺伝子異常の子孫が産まれたりする事は、誰もが認めている。その物質は、原爆と原発の稼働がない限り、地球上には存在しない。逆に言えば、原発が動くと放射性物質が生み出される。いまも、稼働している原発は、それを作り続けている。このいったん出来た毒は、モノによっては何十万年も無毒化できない。しかも、何十年単位で冷やし続けないと、暴走して世界中に広がっていく。しかも、その貯蔵場所はほとんど決まらず、いまも世界中の仮置き場の水に沈められ、冷やされている。その冷却にも、電気が必要だ。

これ、個人がやっていたら、過失致死か、安全に対する責任放棄の犯罪でしょう。

例えば、隣の家の庭のドラム缶に毒物が満載で、しかも冷蔵庫なみに冷やし続けないとそれが破裂するのが分かっていて、たまたまそのうちの一個が、地面が揺れて水被って破裂して、その掃除もしないうちにまた毒を作り出す。その理由が、もっと美味しいもの食べて、暑さ寒さを凌ぎやすくして、周りより良い生活したいからって、そのうちの住人が言ったら、納得できるかな?
そのような、理念や未来への展望/責任感の無い資本主義が、54基というべらぼうな数の、日本国の原発を作っている。だからこそ、原発商売はハイリスク・ハイリターンだという認識を作る為に、東電には強く制裁を加えるべきだと思う。企業は、儲けるのが目標のひとつだとは思うけれど、利潤を得る為には何でもやっていいというわけじゃない。そんな事当たり前だし、そこはフェアに基準を設けないと競争にならない。それを、社会インフラの基幹事業だからといって、延命しか考えない今の政府は間違っている(と僕は思う)。

ソフトバンクの孫社長が、再生可能エネルギーへの移行を提唱した時に、将来のエネルギ事業寡占への布石だと警鐘を鳴らした人がいたけれど、それでソフトバンクが儲けてもらっても、僕は大歓迎です。先見の明があるというのは、リーダーの大事な資質だ。だいたい、現状の電力業界なんて、なんで独禁法に引っ掛からないのか不思議なくらいの独占企業じゃん。

Appleがweb配信で既存の音楽産業構造をぶちこわして、Googleが広告手法を変換していくように、エネルギー産業も変わればいいと思う。

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